丹沢の夏緑広葉樹林帯
丹沢の山稜上は比較的平坦で、しかも霧が多く、土壌が湿っています。
そのためササ類が少なく、オオモミジガサ-ブナ群集と呼ばれる大型の草の多い群落になっています。
丹沢や箱根の山頂付近の西面はいつも強い風があたり、中立環境の森林が退行してリョウブなどの低木林や、ミヤマクマザサなどの丈の低いササ原になったりしています。
この夏緑広葉樹林帯は、氷期にも丹沢や箱根に存在し続けました。
しかし、この夏緑広葉樹林帯の植物や植物群落は、氷期には寒さのために神奈川県下からはほとんど一掃されています。
現在見られるものは、氷期後の1万年このかた南の方から回復してきたものです。
種類の固有性などは、夏緑広葉樹林帯に比べてかなり見劣りがします。
