照葉樹林帯
神奈川県では、海岸から海抜800m付近までがこの帯に数えられます。
自然に残る中立環境の植物群落は少ないですが、海岸近くではスダジイを主としたヤブコウジ-スダジイ群集が最も普通です。
谷などの湿度の高い所では、イノデ-タブノキ群集が見られます。
相模野などの火山灰層の厚い内陸ではシラカシ群集が多く、その地域の湿った所ではコクサギ-ケヤキ群集があります。
このケヤキ林の下にはイチリンソウ、ニリンソウなど花が多いですが、一般にはモウソウチクやマダケの竹林に置き換えられていることが多いです。
丹沢や箱根の山地にかかると土壌が薄くなり、ヒイラギ-ウラジロガシ群集が目立つようになります。
このあたりの谷に現れるのがイロハモミジ-ケヤキ群集です。
照葉樹林帯の限界に近い高さではモミ、カヤ、ツガなどの針葉樹が目立って多くなりますが、その林の中に入るとウラジロガシが多く生え、種類構成はヒイラギ-ウラジロガシ群集とそれほど変らりません。
大山のモミ原生林や丹沢札掛のモミ林は、こうした林です。
